計画的無視という言葉

計画的無視という言葉を、良く聞くようになりました。注意喚起、注目欲求と思われる場合に計画的無視をして弱化させていくというものですが。でも、最近よく考えてみたんです。計画的無視をして弱化させようとするのは、その行動自体が減らすべき理由がある場合に行わないといけません。しかし、現状としては弱化させる必要まではないような行動も、計画的無視で対応するという場合が出ているように思います。シーラ・リッチマンさんの「自閉症へのABA入門」自閉症へのABA入門―親と教師のためのガイド
には、減らす行動のボーダーラインを以下の4点にまとめています。

  1. 自分を傷つける
  2. 他人を傷つける
  3. 学習の妨げになる
  4. 社会参加の妨げになる

もちろん、これが全てではありませんが、自分の中で根拠を持っておくことは大切ですね。行動自体に問題がなければ、少し本人の誘いかけに応答しながら関係づくりをしていくというのも1つの方法のように思います。本などで身に付けた知識プラスアルファが大切なように思います。何でもかんでも無視で解決とはならないと思います。その前の行動についてきちんと分析して、その行動が何に起因しているのかを把握し、かかわることが大切ですね。