学習態勢づくりについて・・・①

学習態勢づくり(座って課題に取り組むことができる力)を培うことは、大切なことだと思います。特に、早期に身に付けておけばおくほど、その後の学習の速度や深度が高まっていくのではないかなぁと考えています。
今は、早期療育機関が多くあって、そこで子どもたちも保護者の方もたくさんのことを学んでこられていると思います。
個人的な見解で裏付けはありませんが、職場に来る学童期の子どもたちは、どんどんそのあたりの身につき具合が高まっているようにも思います。もちろん個人差もありますが・・・。
これは保護者の方が、家庭療育にも取り組まれているからこそだと感じています。

さて、学習態勢づくりには、課題の工夫と活動の工夫が必要だと考えています。
たとえば、本人にとって嫌いな課題だったら、やりたくないのは当然だし、難しすぎる課題も嫌でしょう。あるいは、いつまでやらないといけないのか見当もつかないのって嫌だろうし、いろんな課題を一度に出されるのも嫌だと思います。これは、子どもたちだけに限らず、私たちが課題をやる場合でもきっと嫌だろうと思います。
まず課題の工夫ですが、まず課題の順番に関してです。プレマックの原理というものがあって、簡単に言うと「本人にとってあまり積極的になれない課題(ちょっと難しかったり、ちょっと苦手だったり)の後に、好きな課題や得意な課題を持ってくると、次にその活動ができるということが強化子になって、あまり積極的になれない課題に取り組む行動も強化される」といったものです。
早くできるようになってほしいと思ったり、できるようにしなければと思うあまり、難しい課題や苦手な課題を乗り越えることばかり考えがちになることもあります。でも、こうした原理を活用して、子どもたちに課題を合わせることが必要だと思います。
あくまでも、子どもに課題を合わせるんだと、そう思います。