PECSについて・・・④

PECSのフェーズⅠについては、先日少し書きましたが、今日はフェーズⅡとフェーズⅢです。
フェーズⅡは、カードと支援者と本人の距離を離していく段階です。選択肢などはなく、支援者を見つけたりカードを見つけたりして、カード交換を行うようです。
フェーズⅢは、絵カードを弁別することです。コミュニケーション・ブックに貼っている2枚以上のカードから選び取るという段階です。フェーズⅢは2つに分けられ、フェーズⅢ−1は好子と嫌子、あるいは好子と白紙から選び取る段階のようです。フェーズⅢ−2は、好子と好子から選び取るという段階です。
弁別ができるようになると、少しずつカードを増やしていくことができます。この時に念頭においておく必要があるのは、あくまで本人の要求を活用するということです。カードを増やす際にも、本人の生活の中での行動を分析し、本人の実際に合ったモノを選んで増やすことが大切かなと思います。
経験談ですが、フェーズⅡからなかなか発展できない例がありました。弁別がしやすいような支援がわからず、なかなか進展できませんでした。身体的プロンプトを活用しながら徐々にフェイディングしたり、取り出し学習で弁別作業などに慣れたりもしたんですが・・・。
視線についてもっと注目する必要があったんですかね?
私の中では、フェーズⅢが鬼門です。
詳しい状況などはなかなか出せませんが、何かご助言があれば、教えてほしいです。