養護学校における学習態勢づくり・・・。

養護学校ではしばしば学習態勢そのものが目標として
定められる場合があります。
30分以上、1人で、あるいは大人と一緒に課題を行い、
離席せずに、最後までやり遂げることを目指すのです。
集中力や、耐性を培う学習と言っても良いと思います。
その学習態勢を培う学習に、例えば、4つの小課題を順番に行う
ものを用いたとします。
その場合、まず事前に4つの小課題の内容や順番を、
写真やカード、あるいは言葉で伝えることで見通しをもたせたり、
そして、1つ1つの小課題の始めと終わりを明確にしたりします。
TEACCHの本なんかには「ワークシステム」とか
「学習の構造化」とか書いてあることがあります。
もちろん、こうした環境の構造化はとても大切だし、
本人の理解を助け、確実に学習態勢を作っていくと思います。
でも、「一緒にやってるんだよ、私が!」っていう関係性が
この学習の底辺にあるべきだと考えています。
なにより、本人が、支援者の存在を認めてくれることが
大切で、そうすることにより、共に楽しんだり、
「この人からもっと誉められたい」という気持ちも表れるのではないでしょうか?
他人と視線を合わせたり、追試したりするようなやりとりの中で、
共同注意や情動共有といったものが、生まれてくるように思います。
本人の身体が、あるいはおしりがいすに座っていることよりも、
本人の『目』が、1つ1つの課題でフル回転しているか、
それが、学習態勢として、大切な点だと思っています。
RATS&STARも言ってましたが、やっぱり「目」ですね、「め!」
(時々こういう下らないこと書いてしまいますね。反省・・・)