プリント教材

朝のプリント学習の時間に、ある子どもの様子を見ながら担当じゃない先生が首を傾げてました。「どうしたんですか?」とたずねると、「『おかしを○○にのせる』という問題があって、後ろに選択肢がある。選択肢の言葉を入れるんだけど、1回しか使ったらダメとは書いていない。この子は『おかしを皿にのせる』と書いたけど、あとで『皿』を入れる問題が出て、あまっていた『おぼん』にかえた。これって書き直さないといけないのかな。」とのこと。なるほどなるほど〜。プリント、ドリル学習で定着を図る段階ではなく、ことばを広げていく段階。1対1から1対多になるように言葉のカテゴリー化、もっというと、知識の構造化が必要。そういうときには、可能性をたくさん広げていきたいと、私は思います。今回だったら、例えば、『○○さんは、おかしを△△にのせた。そしたら、お母さんに叱られた。』という問題を出してみます。このプリントの選択肢にはお皿、おぼんの他に炊飯器というのがありました。そういうことを入れながら、『おかしをのせる』という言葉の意味がわかってるかチェックしていくことも大切かなぁと思います。おかしを袋のままのせるというイメージだったら、きっと炊飯器の上にのせても大丈夫ですよね。でも、おかしを袋から出すというイメージをもっていれば、炊飯器にのせるのはマズイということになるとも思います。言葉の表面的なところだけでなく、そこからどんなことを頭の中で描いているのか、そこをしっかり掴んで、広げることができたらよいなぁと感じています。