貴重な経験

昨日と今日と修学旅行がありました。私は留守番組で、複数学年学級の子どもが1人、私の学級でこの2日間過ごすことになりました。
なかなか実態を把握できていない私は、まずスケジュールを作成しました。1日の流れを12項目程度に分けた、粗方のスケジュールです。それから、もっと細かいスケジュールは、「勉強する」「絵本を読む」「給食を食べる」などの絵カードにし、1時間ごとに示して進めていきました。結局、最初に言った1日の流れのスケジュールはほとんど使いませんでした。とほほ。でも、使わないという選択ができるのは、作ったからなんだと、自分を励ましたりもしています。。。
また、あらかじめ本人の好きな活動を聞いていたので、タッチパネルのパソコンでコミュニケーションボードみたいなものを準備してみました。これは、画面に6つほど、遊び方の絵が示してあります。例えば、「パソコンをする」とか「絵本を読む」とか。これをクリックすると、その絵カードにあった音声が流れます。結構良いアイデアではと思ったんですが、初日に早速課題が見つかりました。選ぶために使用したにもかかわらず、クリックすると音声がなるということ自体が楽しくなって、何回も何回もクリックして音声を楽しんでいました。そこで、2日目は、本人の好きな漫画のキャラクターの画像を並べ、その画像をクリックするとそれぞれの名前が音声で流れるようにしました。すると、これがとても好きになり、笑顔も多く見られました。
2日間でも、本人の好きなこと、好きそうなことをしっかり考え、準備すると、本人も「期待」をこめてくれることに気付きました。「こいつは結構面白いもの、自分にとって得なものを出すから、ちょっと言うことを聞いてみよう」など思うのかもしれませんね。ともあれ、いろんなことはありましたが、私自身としては、短時間で関係を構築することの難しさを実感できる、良い機会になりました。