目標の設定について

学校では指導計画や支援計画の作成の時期です。この時期、職員室のプリンタは大忙し。パソコンたちも大忙し。
さて、指導計画や支援計画の目標を「具体的に」することって、よく言われます。誰が見ても分かるようにって。でも、いろんな子どもたちがいる中で、その「具体的」の形って、変化するし、一概には言えないような気がします。
例えば、「お茶を飲む」ということを目標にしたとして、(1)「コップに注いで飲む」ことを目標にすることもあれば、(2)「のどが渇いたときにお茶を飲む」という目標の場合もあるように思います。(1)の場合だと、注ぎやすさや持ちやすさなど、本当に物理的に支援を具体化できると思います。(2)では、「のどが渇いた」という目に見えない部分をいかに強調できるか、押さえることができるかってことが、大切になってきます。そのときの具体性って、どんななんでしょうか?単純に、「外から帰ったらお茶を飲むことができる」ってことではないように思います。「のどが渇いたなぁという自分の気持ちに気付く」っていうのが、一番のねらいになったとしたら、具体性には感情や抽象的な表現も出てしまうように思います。
要は、手立てがしっかり考えられていて、方略が立てられる準備ができていれば、根拠があり、説明責任にも十分対応できると思います。
「具体的に」って言葉、大切だけど難しいと、そう思いました。