マンド・・・

言語行動には、マンド、タクト、イントラバーバル、エコーイックという主に4つがあることは以前紹介しました。今年度担当した子どもたちは、それぞれ明瞭度や語彙数は違えど、「おはなし」が大好きな子どもたちでしたので、とにかくマンド、つまり要求場面を多く作ろうと意識してやってきました。その中で、単語だけでの要求、2語文での要求などありますが、私たちも2語文での要求って、単語だけに省略したりするよなぁ・・・と、そんなことを思いました。「ちょっと、トイレ(に行きたい)」「しょうゆ(を取って)」など。。。その省略部分は、お互いが理解していることを前提に省略できると考えると、はじめはきちんと2語文など完全に近い文章でのマンドを使い、そして、減らせるならば減らしていくことも良いのかなと、そんなふうにも思いました。
「これはだれのみかんですか?」→「○○さんのみかんです」
「これはだれの?」→「○○さんのみかんです」
「これはだれの?」→「○○さんの」
「これは?」→「○○さんの」
最後の「これは?」という質問に「みかん」と答えるのか、「○○さんの」と答えるのか、その辺りで、こうした省略部分のことを考えることもできるような・・・、なんとなぁ〜く、そう思います。