逃げてはならぬ、何事も。

新年度が始まって約1か月が経ちました。4,5月は「知る期間」と捉えているんですが、子どもたちも、保護者の皆さんにとっても、私たちを知る時期なのでは、と思っています。子どもたちは慣れない環境(人的環境も含めて)に戸惑い、泣いたり座り込んだりしてそれを表す場合もあります。自分を傷つけて表す場合もあるでしょう。こんな行動をひとくくりにパニック、問題行動と捉えて押さえ込もうとするのは、自然な姿ではないように思います。本人や保護者の方には申し訳ありませんが、正直なところこの時期のそうした行動は、私にとってはありがたいことだと思っています。いろんな方法で子どもたちは伝えてくれているのですから。「あなたのやり方には慣れていないよ」「やり方がわからないよ」「いま言いたいのはそれじゃないよ」など。その本人の行動になにかと理屈をつけて逃れるのではなく、正面からぶつかり、記録を取り、分析し、そしてその環境を少しずつでも本人の不安のないものに変えていければ、子どもたちは4,5月のこちらの力不足は許してくれるんじゃないかと、甘い考えかもしれませんが、今の私はそう思ってます。そこで逃げてはいけないのです。
大学時代の剣道部の監督が、「理屈」=「離・苦痛」とおっしゃってました。その言葉を最近よく思い出すのです・・・。