高校時代の大切な、大切な言葉・・・。

高校時代、剣道部の先生からいただいた言葉があります。その先生は部活では無口で、黙々とメニューをこなしていくような指導法だったんですけど、あるときホワイトボードの前に部員を集めて、おもむろにペンを取り、豪快な字でこの言葉を書かれました。それが、「守破離」という言葉でした。ちょうど、3年生の先輩たちが引退した後、新体制になったころの話です。先生は、頭の上に?マークがいっぱいの生徒たちを横目に、語りはじめました。「守とは、師の教えを守ること。破とは、自分で考えながら師の教えを破ること、離とは、師の教えを離れて、自分なりの己を目指すこと」と。そして、「君たちは今どこにいるのか?よく考えながら、日々の稽古に励みなさい」とも言われました。良い意味で、「師の教えを破っても良いのだ」と、そう思えた言葉でした。そして、この言葉は、今でも私の根幹にあります。その頃から、面倒くさいくらい考え尽くすことを身に付けました。専門外で、全く無知であった領域である、今の職場に来て、はじめの2年間はとにかく本を読み、研修会に行き、この分野の基本的な知識、支援の方法を学びました。そして実際にやってみました。とにかく見聞きした情報で使えそうだと思ったものは、翌日にでも使っていました。そして、その繰り返しの中から、「自分なり」が少しずつ生まれてきました。そしてあっという間に今の職場に来て4年目になります。まだまだ未熟であることは自覚しているので、基本は「守」なんですが、でも「破っても良い」「離れても良い」と思える強みが私にはあります。この言葉をくれた先生は、次の年には別の学校に転任されました。3年生の時は、その先生はいらっしゃいませんでしたが、その「守破離」という言葉は、私たちの心にいつまでも残っていました。そして、悔いの残らない成績も収めることができました。これからも、いろんなことにおいて、この「守破離」は私のベースだと思います。この言葉もまた、私の大切な宝物です。GWの終わりに、あの頃のことを思い出しました・・・。