青春の一冊

中学、高校時代に何度も何度も読み返したマンガがあります。
スラムダンク 井上 雄彦 (著)
SLAM DUNK 31 (ジャンプコミックス)
このマンガを見て、正直泣きもしたし、爆笑もしました。
私が好きな場面はたくさんあるんですが(というか、ほとんど全部)、神奈川県予選の最終戦で主人公たちが対戦する陵南高校というところに、仙道彰という選手と福田吉兆という選手がいました。陵南の田岡監督は、「仙道は誉めて伸び、福田は叱って伸びるタイプ」だと分析し、ずっと長い間、そういった関わりをしてきたんです。そして、ある練習試合で福田吉兆は田岡監督にそれまでの鬱憤を晴らしました(おでこをチュンチュンチュンと)。それから出場停止処分を受けたんですが・・・。
この話が、最近よく頭の中に浮かんできます。叱って叱って叱って、それで伸びるヒトっているんだろうか?やらせてやらせてやらせて、それで伸びるヒトっているんだろうか?やっぱりどこかで認めたり誉めたり、そんなことがないと福田吉兆のように、「やってられなく」なるのではないかなぁって思います。
子どもたちもそうだし、私たちもそうだと思います。残念ながら、私の住む街にも田岡監督がいるようです。出世をしたいとか、有名になりたいとか、そんな野心は全くないのですが、やっていることを見てほしいし、せめて受けとめてほしいですね。
陵南対湘北の試合で、福田吉兆が観客や監督からプレイを誉められる、励まされるシーンがあり、福田吉兆は空を見上げて、そして歓声に耳を澄ませながら、「もっと誉めてくれ」と呟きました。
これから出会う子どもたちにとって、私は田岡監督にならないように、私は最近、福田吉兆の気持ちがなんとなく分かるので、そう心に決めました。
叱ることが悪いことだとは思いませんが、そればかりではなく、認めることを忘れないように・・・。そうありたいと思います。
ただ、忘れてはいけないことは、田岡監督は、仙道も福田も素晴らしいバスケットボールプレイヤーに育てたいという熱い思いから行った言動であるということです。もちろん、私たちの身近にいる田岡監督も、愛情を持って、関わっておられると思います。感謝の気持ちは忘れてずに・・・。
結局は、マンガの話か、なんなのかわからなくなりましたね。週末はまた教育話ができたら良いです。