読むということ

「本を読もう」「読む力を育てよう」という言葉はよく見聞きしていましたが、ただただたくさんの読み物に触れる機会を増やせばよいというわけではないように思います。
今年度は、まず、高学年の教室のある階のホールを物置から活動できるスペースに修復し(使えない冷蔵庫や机を運ぶのは大変でしたが・・・)、くたびれていた黒板や掲示板に現役復帰してもらいました。そして、毎週月曜日に高学年の子どもたちに問題を出します。問題としては、漢字や読解や社会や外国語の内容などを出したり、今後出そうと思ったりしているんですが。例えば「小学部の児童の名前を全て漢字で書きなさい」とか、「動物の名前を20種類書け!」とか、4コマ漫画から登場人物の名前などを読み取る問題とか。。金曜日にテストと言うか、確認をして、その週の問題をクリアできた子どもたちはシールをゲットできるようにしています。そして、シールを150個貯めて、年度末にボウリングに行こうと(全く関係ないですが)。
主に中休み(2時間目と3時間目の間)の活動としてはじめました。この活動で、年度末には少し子どもたちが掲示してあるものや本に自らが進んで目を向け、文字を読む姿を見せてくれると良いなぁと考えてはじめました。しかし、現在まだ10週ほどですが、中休みになるとホールに集まり、辞書を開いたり、本を探したり、友だち同士で話したり(「話し合ったり」には少し不十分ですが)しています。自らが必要と感じて本に手を伸ばす、本を開く、文に目を通すのです。『自己運動』という視点をいつも考えているので、子どもたちのこうした姿というのはとても嬉しいものですし、見ていてとても爽やかです。読めない字や分からない文があると、もちろん聞きにくるわけです。説明を一生懸命理解しようとする顔は真剣そのものです。知的好奇心とボウリング行きたいという遊び心が相まって、すごいものがあります。
最終的に毎週の答えを何らかの形に残して掲示できるように、問題を考えるのはなかなか難しいし悩むこともあります。しかし、子どもたちが調べた漢字が今掲示板にズラーっと並んでいて、時々それを見ながら、「この漢字とこの漢字は似ている」とか、「同じ漢字なのに読み方が違う」とか、そういうことを言っている姿を見ると、とにかく今年度続けてみようと感じています。

ユーモアのセンスも上がってきているし、そろそろ登場の予感がするのは、この本です(控えめ画像で失礼します)。
都道府県の持ちかた
むふふふふ。参考になるページがたくさんあるんです。素晴らしい統計の本です。