聞き間違いから始まるエトセトラ

最近、話しことばの語彙が急速に増えている男子をよく見ます。もちろん、街中ではなくて、家で。。母親とのやりとりを見ていると、ふと思いました。話しことばは、親の聞き間違いが大いに影響を及ぼすのではないかと。たぶん音声模倣の力がつき始め、聴いた言葉を真似しよう、伝えてみようとしている男子、それを受け取ってやろうと両手いっぱい広げて待ち構える母親、お互いが真剣で愛情たっぷりだから生じる「聞き間違い」。ここでいう「聞き間違い」は、インリアル・アプローチで言うところのリフレクティングのようなもので、「にーやん、にーやん」という男子の言葉を、「にーちゃん?」「にぃにぃ?」「あっ、みかん?」などと、予想しながら推測しながら、受けとめ言葉を返す母親の一連の流れを言い表しています。そういう「聞き間違い」がたくさんの語彙を増やすんだろうなぁと感じました。
いつも、思いますが、受け取ってばかりの「とり・とり」でも、発信ばっかりの「やり・やり」でもなく、「やり・とり」が大切ですね。